2025/10/14 遺された者の声

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【きょうの長野地裁法廷/イラスト:SHINO】

 4人が殺害された中野市の事件。被告に死刑判決が出された。

「ゆうがたGet!every.」では刑事法専門の大学教授を解説に、

判決理由と量刑の分析を放送。

 加えてきょうは、死刑判決後に4人の遺族が出したコメントを

全文ナレーションでお伝えするという形をとった。

ともすると、裁判内容の法的・専門的な分析に重きが行きがちだが、

今回は遺族の声を漏らさずお伝えすることに敢えて時間をとった。

視聴者の皆さんはどんなふうに聴いて下さっただろうか。

2025/10/13 連休の窓

三連休真ん中の日曜、私はニュース勤務。

出社して報道制作フロアの奥をふと見やると......

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西側の公園に面した大窓からの景色が、なんとも穏やかで。

「もう黄葉が始まってますよ、秋ですねえ」

と仕事中のTディレクターもしみじみと外を眺める。

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T氏「でも、僕はどんなに暑くても夏が大好きなんです」

私「えー、あんな猛暑だったのに?」

T氏「はい、それでも夏がいいんです。秋が来るともう寂しくて」

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私も夏は嫌いではないので、毎年真っ黒に日焼けしては

放送前にメイクさんを悩ませるのであるが。

上には上がいるということらしい。

それにしても、この秋が寂しいとは何とも勿体ない。

2025/10/11 コメと米と月

「中秋の名月は必ずしも満月ではないのですよ。

 中秋とは陰暦8月15日の日付を指すんです」

木下歌織気象予報士から教わり、なるほどと感心した日。

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 この秋初めての新米が手に入ったこともあり、

炊きたてのご飯を盃によそって神棚と仏壇に供えた。

美味い!味音痴の私にも備蓄米との違いはさすがに分かる。

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大臣が交替すれば、コメ価格もまた不安定になるんだろうか?

与党連立が解体されれば、高市さんじゃない総理大臣が

誕生する可能性だってなくはない。

米はどう対応するんだろう?(あ、こっちの米はアメリカのこと)

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政治は駆け引きである以上、まるく収まる筈がない。

それは分かっていても、コメと米の行方は心配事ばかり。

まるく収まっているお月様が羨ましいきょうこの頃。

2025/09/28 知る人ぞ知る場所へ

普段、そうとは知らずに通り過ぎていた道路わき。

集落の奥まった一角や、ちょっと見落しがちな物陰。

長野市の広報番組ロケで、半日かけて市内を回った。

そうしたら、あちらこちらで「へえ~」の連続。

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市街地北端の浅川ダム近くで見つけた蝶「アサギマダラ」。

夏から秋の一時期しか見られない、渡りをする蝶だという。

海を越えて沖縄や台湾辺りまで旅をするのだとか。

出会えただけで幸福な気持ちになれた一日。

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他にも様々な蝶が舞うフジバカマの群落。画面奥が浅川ダム。

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欅並木の長さは約500m。神社の社殿からはその先端が見えない。

長野市南部の若穂川田にある長田神社の参道。

取材班も思わず「へえ~」っと樹上を見上げるほどの巨木。

神社の創建は1089年というから、900年以上も遡る。

身近にも知らない名所がまだまだあると思い知った一日。

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※ちなみに「知る人ぞ知る」は、その事情や価値を知る人には

 よく分かる、の意。(三省堂現代新国語辞典)本当にその通り!

2025/09/18 妻夫木さんが語った「戦後」

あす9月19日全国公開の映画「宝島」。

アメリカの施政統治下にあった戦後の沖縄で、

もがくように生きる若者たちが描かれた作品だ

主演の妻夫木聡さん、大友啓史監督にお話を伺う機会を得た。

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撮影前に沖縄のガマ(洞窟)を見たり、コザ(現・沖縄市)暴動の

体験者を直接訪ねて話を聴くなど、事前の勉強を重ねたという。

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「(沖縄の事を)勉強して学んできて、知ることは当然大事なこと。

 でも感じることを忘れてたのかもしれない。本当の意味で

 当時の人たちの声を聴かないと」(妻夫木)

妻夫木さんは丁寧に言葉を選びながらロケを振り返って下さった。

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大友啓史監督は私とほぼ同世代。かつて沖縄が舞台の連続ドラマ

「ちゅらさん」シリーズを手掛けた元テレビ人でもある。

「僕らが生きるための力になる大切なことが、あの時代の

 沖縄の歴史、この物語の中にたくさんあると思う」(大友)

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戦後80年の節目に封切られる注目の1本。

あす19日、県内のスクリーンでも上映が始まる。

(※写真:松本市の先行上映会で。右から大友監督・妻夫木さん・私)

 

 

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