例年のことながら新年度が始まった直後は
賑やかな大学のキャンパス。
だが今年の賑わいはひときわな気がする。
コロナが明けて初めての年度初めだからだろうか。
新入生で溢れかえる信州大学松本キャンパスの混雑は、
何年振りかと思わせる会話と笑い声と
サークル勧誘の声が飛び交っていた。
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メディアリテラシーをテーマに据えた私の講義が
今年もまた始まった。週に一度の稚拙なゼミも、
数えてみたら今年でもう15年目である。
私こと今年度は「特任准教授」なる肩書になり、
責任の重みに戸惑いながら、にわか先生はまた
日々迷いながら教壇に向かいます。
きのう、久し振りに実家を訪ねたら
庭の隅で梅がふっくらと花開いていた。
天邪鬼(あまのじゃく)な私は、
サクラよりも梅が好きだったりする。
気が付けば春の盛りも、もうすぐらしい。
春はまた、番組が大きく変わる「改編期」。
おとといの『ゆうがたGet!』では、17年間お世話になった
料理コーナーの草間順子先生が最後のご出演となった。
名コンビだったマンモウ飯田さんの、
これほど寂しそうな顔は初めてだったかも。
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新しい季節の始まりは、常にさみしさと紙一重。
さて、私も準備をせねば。
新年度まで、あと3日。
数ある「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズで、
たまたま最初に観た作品にいきなりゴジラが登場して
度肝を抜かれたのが、昨日の事のように思い出されます。
(写真は去年の『映画監督 山崎貴の世界』展@松本市美術館で)
「山崎貴監督がオスカー受賞」の速報がTV画面に流れた瞬間、
思わず「よっしゃ!」の声が腹の底から出ました。
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「松本の山崎監督から、もう世界の山崎監督ですよ」
生放送で松井美幸アナが放ったひと言の重さが、
まる1日経った今日になってじわじわと浸みています。
去年、山崎監督の地元・松本市で開かれた展示会の
開幕式典でご一緒した時のあったかーい人柄が
"世界のYAMAZAKI"の根っこにあったのだと
今更ながら感じます。
おめでとうございます、監督!
あー、またお会い出来たらいいなあ(一ファンとして)。
「今までは音楽が一番。自分が大好きなので(笑)。
でもそれ以上の一番が今はいますからね」
ほぼ2年ぶりにお会いしたピアニストは、
以前と変わらずコロコロとよく笑う笑顔がチャーミングで、
でも心なしかお母さんの顔になったようにも思える。
今月16日に松本市でのリサイタルを控えた小林愛実さんが、
忙しい日程の合間を縫ってインタビューに時間を割いて下さった。
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2021年のショパンコンクール4位入賞。結婚、そして出産。
目まぐるしいとも思えるような環境の変化の中、
変わらぬピアノと音楽への思いを語っていただいた。
「子供の夜泣きが大変な時期なので、寝かしつけてから
ようやく私の練習時間なんです。夜中が一番集中できます」
「主人も朝が苦手で全然起きてこない(怒)。
でも、ご飯の後はちゃんとお皿を洗ってくれるんです」
普段「恭ちゃん」と呼んでいる夫でピアニストの
反田恭平さんの自宅での素顔もちょっとお聴きできた。
お母さんになった愛実さんのピアノ・ソロ。楽しみである。
今夜の「news every.」でもその一端をご覧いただけます。
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【小林愛実ピアノ・リサイタル2024】
●3月16日(土) 14:00 開演
●キッセイ文化ホール(松本市)
先週末の夕刻、佐久市内を車で移動中
ふと浅間山の方に目をやると、んッ?
山裾の下半分だけがまるで定規で線を引いたように白くなっていて。
最初、下半分だけ夕陽があたっているのかと思ったのですが、
西側には目立った雲もなく鮮やかな西日が注いでいます。
どう見ても、積雪もしくは霧氷のようなものに違いない。
こりゃ特ダネ写真だ!
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休み明け、気象予報士の智恵さんに見てもらうと、
「これ8年振りに観測された珍しい現象なんです」
よっしゃ!やったと喜んだのもつかの間、
「これ月曜に視聴者さんの写真で放送しました」
ああ、先を越された......。
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高い側に暖気が、低い側に冷気(寒気)が入り込む
いわば気温の逆転現象のようなものが起きたのだそう。
特ダネにはならなかったものの、いやぁ驚きました。
生まれて初めて見た不思議な光景。