他人様から頂く旅のお土産というのは、
どんなささやかな物でも実に嬉しいものです。
先日、海外取材から帰国したYカメラマンが
「おう、これカナダ土産」
と言って手渡してくれたのがこれ(写真)。

おお、さすがカナダ。国旗のメイプルを象った容器が
なんとも粋ではありませんか。
✤
喜び勇んで自宅に持ち帰り、家人に見せたら
「あら、素敵なメイプルシロップ!さすがカナダね」
「え...?あ...?お...?ウイスキーじゃないの」
「んなわけないでしょ、ほら」
家人が指さす商品タグにはしっかり
メイプルシロップの文字が。
思い込みって怖いですねえ"(-""-)"
Yさん、有難うございます、貴重なものを。
ホントに感謝してるんですよ、ハイ。
あさって8日の真珠湾攻撃の日を前に、
スタートさせたニュースのシリーズ企画
『信州の戦後80年』。

初回は木下歌織キャスターが取材した「缶詰爆弾」。
終戦間際の伊那谷で、軍が子供たちに造らせた爆弾は
「ハハリユ」の暗号名で呼ばれていたという。
もし終戦が遅れていたら、手製爆弾が実戦で使われた
可能性もあったと戦争史の専門家は指摘する。
子供たちが「加害者」になっていたかもしれない、
そこに戦争の怖さがあると思う。
今、世界は「戦中」であるという事実も忘れずに、
あらためて「戦後」と向き合っていきます。
松井美幸アナのボディコン姿を目の当たりにして、
マンモウ飯田さんがどれほど喜んだことか!

マンモウさん自身は、同時代の「マスコミ人的」ファッションを再現。
私も、当時流行った「ソフトスーツ」と呼ばれるダブル襟で
ちょっと決めてみました。

スタジオ周りのスタッフもザワついたこの日は
「1980年代プレイバック」がテーマ。
バブルの時代感がファッションにも現われるのは
今振り返っても面白いですね。
ちなみに私のスーツとマンモウさんの衣装は
番組スタッフ(私よりちょっと年輩)の私物拝借で、
松井アナのボディコンスーツは彼女のお姉さまのもの。

松井、マンモウ両名の髪型に負けてなるまじと、
メイクのドリーさん(愛称)にお願いして
私もこんなヘアーにしてもらいました。
思い返せば、私が就職したのは1988年=昭和63年。
「昭和最後の」社会人1年生でもありました。
休日の夕方、寺町界隈を歩いていると、
見慣れない小路になぜかふと惹かれて
入り込んでしまうことがある。
そんな時、ほおっと感じる風景に出会える。

私が子供の頃、街のあちこちで見上げた「火の見櫓(やぐら)」。
そういえば最近めっきり見かけなくなったなあと。
いつも下ばっかり見てないで、たまに目線を上に向けると
懐かしく嬉しい出会いがあったりするのだ。
その文庫本を購入したのは年度替わりも近い今年3月。
全国から本好きが集まることで知られる京都・一乗寺のK書店だった。
パラパラとめくるうち、半年以上も「積ん読」状態だった頁に挟まれた
布製の栞(しおり)が目に留まった。
「ご自由にお持ちください」のポップとともに
書店のレジに置かれていたものだ。

1枚もらいうけたのは、素朴な版画のデザインに惹かれたからで、
英語の文字の意味を考えたのは後のことだった。
✤
イスラエルとパレスチナ自治区の戦闘が始まってから
1年が経った今、ずっと読まずに置いていたこの本を
たまたま開いたのは偶然だったのか。
印刷された英字を見て正直ドキリとした。
他人事と思っていないか? そう問われた気がした。
つい先ほどまで、来年放送の「戦後80年」シリーズの
企画ノートをとっていたばかりだった。
「戦後ではない、今は戦中だぞ」
小さな栞に言われた気がしている。