実際に手にするまで、新札が世に出回っていることが
すっかり私の頭から抜けておりました。
「ああ、そういえばそうだった」くらいの感じで。
新札の流通ってどのくらい進んだのでしょう?

先日、講演の仕事の後に頂いた講演料が、嬉しい新札でした。
しかもよく見れば、通し番号がつながっていて
「きっと銀行からおろしたばかりのホヤホヤなのだろう」
と、想像ばかりふくらみます。とはいえ......、
この日以降なかなか新しい顔のお札に出会っていません。
北里柴三郎、津田梅子の両先生にお会いできるのは
いつになるのでしょう?
政治もしくは政治報道の一寸先は闇......。
先週末の解説で衆議院解散総選挙の日程予測を
見事?に外してしまった私に弁解の機会が与えられた。
「臨時国会から衆院選までの日程解説やりません?」
けさ、出勤直後の私を呼びとめてくれたのが
報道フロアの鬼デスク、酒井龍人記者である。
ニュースは「新鮮で・分厚く・面白く」にこだわる
鬼の顔が仏に見えた朝であった。

午後6時17分すぎ、私の生解説が始まった。
が、意外な鬼はここにいた!
キャスターの木下歌織が発した質問一発目。
「伊東さん、先週末の解説で10月投票はないって
言い切ってましたが、なんで外れたんですかぁ?」
(-_-;) 直球、である。鬼は忖度などしない。
言い訳は極力短めにまとめたうえで、
27日投開票という「ほぼ確」日程の流れを
懇切丁寧に説明させてもらった。
これでまた外したら、鬼にも仏にも顔向けが出来ない。
「石破さんは臨時国会で十分議論してから解散、
国民に問うという考えを主張してきた人物」
「予算委員会も開いて新内閣の考え方をしっかり
説明すべきという持論です」
「よって10月中の投票の可能性は消えました」
と私が解説したのはつい3日前の夕刻のこと。

がしかし、きのう日曜夕方あたりから情勢は急転。
夜のテレビ各局は「10月27日投開票の方向」、
けさの朝刊各紙も「27日投開票 石破新総裁が方針」
と一面トップの大見出しで打ってきた。
✤
ここ2週間ほど報道番組と紙面に出来るだけ目を通し、
知り合いの政治関係者や選挙関係者に直接あたってもみた。
結果、石破さんって「丁寧かつ慎重」という印象を持ち
あの解説原稿を書き上げたのだが。
と、今更悔やんでも生放送は消しゴムが効かぬ世界。
申し訳ありません、見通しを外してしまいました。
✤
「ほら見ろ、言わんこっちゃない。政治の世界は
一寸先は闇なんだからな。(政治報道は)怖いぞ」
学生時代、政治学の基本を叩きこんでもらった
優しくも厳しい恩師の言葉が思い浮かびます。
「闇」の一端を垣間見た週末でありました。

わが報道制作フロアの片隅に鎮座する愛しきゴジラ様。
私たちの仕事を静かに眺めながら、実は深夜になると
社内を歩き回ってるのでは、と密かに空想するこの頃。
✤
『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督(松本市出身)と私が
特撮の過去と未来をテーマに語ったトークショー動画が
テレビ信州公式YouTubeで配信中です。
監督が偏愛?する怪獣キングギドラのことを
「三つ首の龍」と発言した私が監督の逆鱗に触れる場面など
実に45分間(編集後は40分)の語り尽くしです。
背景の上田市街地のジオラマも必見!
いつの間にか、蝉の声が虫の声に代わっている。
ここ1週間ばかり、空にカメラを向けてみた。

👆テレビ塔と入道雲。ほんの少し前は夕刻も酷暑続き。

👆十五夜の月の出。朝夕が涼しくなり始めた頃か。

👆午前5時20分、夜明けの吊るし雲。秋風が出てきた気配。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと感心。
この体感、確かに暦どおりです。