このところ、休日のニュース当番の合間を見ては
少しずつ読んでいるのが「怪談 牡丹燈籠」(岩波文庫)。
江戸末期から明治にまたがって活躍した名落語家、
三遊亭圓朝が遺した幽霊怪談の傑作です。
YouTubeで配信中の「アナウンサーが読む怖い話」で
私自身が朗読しようと考えている第3弾が、実はこれなのです。
映画やドラマで何作も観てはいるものの、原文で読むと
いや、実に怖い。これぞ言葉の力というか魔力というか。
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がしかし、ひとつ困ったことがあります。
あの女幽霊が恋する侍を呼ぶ「進三郎さま~」の声色が、
どうも私には......。艶というか色気と言うか、
うーん、どうやっても出せないのです、はい。
若者が集まる渋谷でも、お洒落な銀座でもない。
東京に住んだ学生の頃から私が好んで歩き回ったのが、
上野、浅草、日本橋あたりの、いわゆる下町界隈だった。
そこは100年前の震災で甚大な犠牲を出した地域でもある。
長野市内で見つかった関東大震災の写真50枚を取材する機会を得た。
その1枚1枚の鮮明さに、まず驚いた。
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ここがあの橋?あの交差点か?
取材でお借りした写真の細部を、自分の記憶と重ね合わせながら
何度も何度も見返してみる。
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長野市出身の写真家(当時22歳)が残した貴重な記録から、
その価値を読み解いてみる。今夕の「news every.」で。
きのうは日暮れまでスタッフ総出で準備した
長野市若里公園のチャリティバンクとステージ。
そしてきょう、準備は万端です。(写真下/午前11時40分)
「24時間テレビ46」はいよいよ本日スタート。
例年にない厳しい残暑の中での2日間となりそうです。
ご来場いただく方は、暑さ対策を万全でお越し下さい。
何とも豪華な2ショット!
先日まで放送された「Ogawa×Yamazaki」と題したトークの
収録場面でのスナップショットです。
映画監督・山崎 貴さん(右/松本市出身)と
セイコーエプソン社長・小川 恭範さん(左)。
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6月初め、東京のスタジオで行われたトークの収録に、
実は「声も姿も一切映らない」もうひとりがいたのです。
それが、私です(写真・下)。
今回は、会話の「転がし役」「陰の声」として
あくまでトークの進行と話題転換に徹しておりました。
もちろん、編集の妙により声も姿も完全に伏せてもらったわけで。
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多忙なお二人ゆえ、当初30分の予定だったのですが、
話に興が乗り始めるとそこは達人の「Ogawa&Yamazaki」、
あっという間に70分が過ぎておりました。
回し役の私は、ただただ聴き惚れるばかりの面白さ。
いつかこれ、ノーカット版でお聞かせしたいと
密かに思っております。
お盆に戻ってきた先祖が迷わず家に辿り着けるように。
そんな意味があるのだという。言われてみれば
あのほんのりと朱い色は、たしかに提灯の色とも重なる。
迎え盆のきのう、実家の仏壇に鬼灯(ほおずき)を飾った。
私が小さい頃は毎年やってくる「お盆の色」だったが、
いつの頃からか飾るのをやめてしまった。
昨年、父が他界して初めてのお盆(新盆)を機に飾ったら、
母が随分と懐かしがり喜んでくれた。
で、今年も生花店で買い求めた。
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一説では、身体を持たない先祖がお盆の間に身を置く場所が
この鬼灯の空洞の中なのだという話も聞いた。
仏間で提灯のような朱色を見ていると、
ふと表の酷暑もしばし忘れる気がした。