2024/01/30 楽しいだけじゃない!

間もなく放送開始の「ゆうがたGet!」。

本日の私は『金子貴俊のテッペン頂きます!」の

ナレーターとして登場いたします。

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いつもの"報道系トーン"とはふた味くらい違った

"高山系トーン"と自分では呼んでおりますが、

けっこうハイテンションな語りを披露しております。

          ✤

「ねー、なんであんなに楽しそうなんですか?」(Kアナ)

「だって楽しいんだもん、あのコーナー」

「あれ何にも考えないで読んでますよね」(Tディレクター)

「おまえ失礼だな!かなり悩みながら録音するんだから」

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正直どこまでテンションを上げればいいのか?

自然の山は時として危険も伴う。だからはしゃぎすぎずに、

厳粛な気持ちで語る気持ちも忘れないこと。

と、自分自身には言い聞かせているのですが......

やっぱりちょっとハイ(高)すぎるかなあ?

Tverでの配信もチェックしてみて下さい。

 

 

2023/12/30 年暮れる

目覚まし無しでも決まった時間に目が覚める。

本を読み進むペースが以前より遅くなった。

テレビを視るよりラジオを聴く時間が増えた。

人と衝突することがずいぶんと減った......等々。

自分自身の変化が冷静に見られるようになった、

2023年はそんな年でもありました。

良いのか、そうでないのかは分かりませんが。

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年の瀬、お詣りに寄った京都・東山からのぼる今年最後の満月。

カメラを覗きながら、思い返す事はあれもこれも。

きょう(30日)は仕事納めのニュース当番。

皆様、どうぞ良いお年を。

2023/11/27 たった一度の邂逅

サインの列に並んだのは、生まれて初めての経験だった。

15分ほど待っただろうか。私の手から受け取った著書に

その人は肉厚の万年筆でゆっくりと文字を書いた。

大柄な体躯と似つかず、驚くほど丁寧な、美しい文字だった。

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盛岡から長野に転居して間もなかった私がその話しをすると、

「盛岡ですか。競馬の街ですね」と彼は目をあげて微笑んだ。

           ✤

伊集院静さん。私がこよなく愛し尊敬する作家と

たった一度、直接言葉を交わした23年前のあの日。

無類のギャンブラーであり、酒豪であり、切ない人の背中を

そっと押してくれるような優しい文章を書く人だった。

           ✤

「小説を読んでいますか?」

直球な問い掛けに、私は「はい」としか答えられなかった。

「いい小説をたくさん読んで下さい。きょうは有難う」

あの声を、笑顔を思い返しながら、今夜は何を読もうか。

2023/11/16 会いませんように

 

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家の周りや田畑の冬支度を始めたお宅も多いのでは。

こんな風景もそこかしこで見られる時季ですね。

これってクマの大好物。そう、ドングリも。

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クマ出没が相次ぐ中、先日取材で訪ねた信濃町では、

生活道路からほんの50m足らずの藪に仕掛けたおりに、

成獣のクマ1頭が入りました。

最近では人の日常環境が、実はクマを呼び寄せている?

との指摘もあり要注意なんです。

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【出没地点周辺を撮影するHディレクター/信濃町野尻山桑】

県の専門員が教えてくれるポイントを幾つか。

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●家や畑周りに野菜くずや収穫残しを放置しない

●収穫しない果樹(柿の木など)は、できれば伐採を

●草丈の低い(60CM程度)の藪でも仮払う

           ✤

嗅覚の鋭いクマは、わずかな匂いも嗅ぎつけ

民家の近くに降りてきてしまうんだとか。

匂いがしなければ家周りの野菜などを狙うこともなく、

身を隠せる藪がなければ里へは近付かないと考えられます。

「バッタリ会ったりしない」ためにも、

出来ることから対策を、ですね。

2023/10/15 続々 怖い話

このところ、休日のニュース当番の合間を見ては

少しずつ読んでいるのが「怪談 牡丹燈籠」(岩波文庫)。

江戸末期から明治にまたがって活躍した名落語家、

三遊亭圓朝が遺した幽霊怪談の傑作です。

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YouTubeで配信中の「アナウンサーが読む怖い話」で

私自身が朗読しようと考えている第3弾が、実はこれなのです。

映画やドラマで何作も観てはいるものの、原文で読むと

いや、実に怖い。これぞ言葉の力というか魔力というか。

           ✤

がしかし、ひとつ困ったことがあります。

あの女幽霊が恋する侍を呼ぶ「進三郎さま~」の声色が、

どうも私には......。艶というか色気と言うか、

うーん、どうやっても出せないのです、はい。

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