公民館のロビーに展示されたパネルには
笑顔の少年、凛々しい黒帯姿の青年が。
2020年4月に79歳で他界したC.W.ニコルさんである。
きのう26日、永住の地となった信濃町で営まれた
追悼セレモニーの会場に、彼の足跡が展示された。
コロナ禍でなかなか開けず、死去から3年が経って
ようやく実現した「お別れの会」には
降りしきる雨の中、県内外から約100人が集まった。
式典直後の生放送となった『ゆうがたGet!』には、
ニコルさんの親友、歌手の加藤登紀子さんが生出演。
故人が守り育ててきた「アファンの森」を背景に
ニコルさんの思い出や森のこれからを語って下さった。
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伊東「今の戦争や環境、世界を見たらニコルさんは?」
加藤「怒ると思いますよ!お酒飲みながら(笑)」
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オカシイ物事に正面切ってもの申す大人が
いなくなってしまった寂しさを痛感した日。
でも、きちんとお別れが言えて良かった。
4年振りに家族が増えました。
とはいえ、期間限定ではあるのですが。
名前:ナチョ。性別:オス。年齢:1歳。
飼い主の高齢男性が入院してしまったため、
一時預かり先を探していた地域ネコ団体の打診で、
お預かりすることになりました。
4年前に他界した我が家のメス猫は享年24歳。
かなりの高齢だったため、のんびりゆったりな日々でしたが、
1歳の好奇心旺盛男子は、まぁ目が離せません。
タンスや冷蔵庫の上で寝ているかと思えば、
書棚の本と本の隙間にピッタリ入り込み、
「おーい、どこ?」と呼んでも気配を消したまま。
遠からずご主人のもとに帰ると分かっていながらも、
夜が更けると私の膝の上で寝息を立てる小さな体に
胸の奥がキュンとなってしまうのです。
おーい、ナチョ・・・・・・何見てんの?
新年度、新学期がスタートしました。
信州大学松本キャンパスで私が客員で受け持つ
1年生の講義も、初回を終えました。
何より感じる変化は、学生たちの多いこと!
去年の今頃は閑散としていた学内の広場は
サークルや部活動の立て看板や幟旗が立ち、
チラシを配る学生や新入生勧誘の声が賑やかです。
ああ、戻ってきたな・・・・・・。嬉しい実感でした。
長野市内から車で北へ30分。信濃町黒姫山麓の森に
C.W.ニコルさんの墓碑を訪ねた。きょうが3度目の命日。
メモリアルストーンと呼ばれる石の下に
ニコルさんの遺骨は眠っている。
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「訪ねてきた人にここに座ってもらい、いろんな話をしてもらう。
それがニコルの遺言でしたから」
森を管理する財団の森田いづみ理事長も嬉しそうだった。
死去から3年。コロナ禍で叶わなかった追悼のセレモニーを
ようやくこの春に開く運びになったという。
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"森の番人"が守ってきた木々は、まだ芽吹きが始まったばかり。
様々なことが動き出しそうな春4月。
「急がなくていいから、ゆっくり始めましょう」
ニコルさんの、そんな声が聞こえそうである。
世間はソメイヨシノ開花の話題であふれている。
観測史上最速となれば当然ではあるのだが。
でも、この時季の花はサクラだけではない!
天邪鬼(あまのじゃく)な私の目線で
弥生三月を、花々の写真で見送りませう🌸
(※写真はいずれも長野市内で29日撮影)