2022/01/28 キャンパスの風景

松本市の信州大学で私が受け持ってきた講義の

今年度最後のひとコマが、きょう終わった。

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学年末の試験期間中というだけではない。

長野県に初の蔓延防止重点措置が出されていることもあり、

昼休みの学内にいつもの賑やかさはない。

昼食時は行列ができる学生食堂も、

利用者は数えることが出来るほど。

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イベント告知の立て看板には「中止」の紙が貼られ、

サークル案内の掲示板も、チラシの枚数は少なめだ。

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試験期間が終われば、大学はどこも長い春休みに入る。

「ようやく対面授業ができたと思ったんですが、

 良い時期がこれほど短いとは・・・・・・」

長年教壇に立つベテランの先生がぽつりとこぼされた。

           ✤

希望の春という言葉を口にできるのはいつになるのか。

学生たちが書いてくれたレポートを鞄に仕舞いながら、

心の片隅で小さくつぶやいてみる。

「負けるな、あきらめるなよ、大学生!」

2022/01/26 普通ということ

朝、出勤前に体温を測る。きのうより0.3度低め。

掃除機をかけ、パソコンで古い音源のピアノ・ソナタと

あいみょんの歌をしばし聴く。

あいみょん......いいですねぇ♪

日々増えゆくニュースの数字をノートにとりながら、

今やること、できることを、できる範囲で続ける。

きのうも、きょうも、出来ればあすも。

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2021/12/27 牛をめぐる‟論"

産地直売の野菜や果物を買うのが好きで、

家人とよくあちこちを巡ります。

農産品の良さが、ある種の直球で伝わってくる、

そんな場所がこの産直だと感じます。

でも、これが食肉となるとそうはいきません。

衛生・安全基準に基づいて都道府県が許可した施設以外では

家畜を肉にする加工・処理が認められていないからです。

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その必須施設である食肉処理場が閉鎖された地域では、

地元畜産農家が牛の出荷先に苦慮しています。

「後継者もいないし、牛の行き先まで無くなった」

そんな農家のつぶやきから、この企画取材は始まりました。

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取材先は長野県内に留まらず、真夏の古都・京都へ。

そこでは地元京都産の牛肉に匹敵する高い評価が

「信州牛」に与えられていました。

そこから見えてきたのは信州の牛肉・食肉をめぐる

内外の「評価差」と「公と民」の関り方でした。

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【写真=京都府亀岡市の牛舎を取材中のスタッフ】

            ✤

今年最後の「news every.」(きょう午後6:15~)は

肉牛をめぐる議論の一端を大型特集でお伝えする予定。

知られざる食肉の現場と、信州自慢のブランド牛肉を支える

課題が見えてくるはずです。

この「牛をめぐる議論」、皆さんも是非考えてみて下さい。

2021/12/24 本と年の瀬②

61歳で初めての著書が刊行され、

69歳で他界された須賀敦子さん。

書き手としてのあまりに短い生涯に驚かされます。

一方で、随筆家、翻訳者、イタリア文学者、

ボランティア、カトリック信徒と、

多彩な顔を持つ人でもあったそうです。

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きのうの『西蔵放浪』(藤原新也・著)に続いて

私が繰り返し手に取る本をご紹介。それが、

『須賀敦子全集』全8巻+別巻(文庫・河出書房新社)です。

           ✤

再読、再々読したページに付箋をはさんでいたら、

いつの間にかこんなになりまして(写真下)。

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私こと、今月56歳の誕生日を迎えたとはいえ、

須賀さんが初めて本を出した年齢にすら達していません。

何かを始めるのに遅すぎるなんてことはない。

須賀さんの生き方から、そんなことを学んでいます。

           ✤

週明け27日から、「マイチャン。アプリ」で

「ゆうがたGet!」出演者がおすすめする

‟年末年始の〇〇〇"がスタート。

そのトップを切るのが私の「本の話」なのです。

小欄掲載の本のほかに、漫画も登場予定♪

よかったら、ちょっと覗いてみて下さい。

2021/12/23 本と年の瀬①

奥付を見ると初版は25年以上も前なのですが、

今でも時折手に取る1冊がこれです。

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ここに書かれた旅自体は、そこからさらに20年以上も遡ります。

著者はおそらく20代後半から30代。当時、私は小学生だったはず。

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この2年近く、遠出もままならない日々の中で読み返すと、

ヒトが身体ひとつで荒れ野を往くということが

何だか無性に羨ましく思えてくるのです。

           ✤

●『西蔵放浪』 藤原新也・著(朝日文庫)

  (※西蔵=チベットと読みます)

きょう・あすの2日間は、久し振りに本の話をちょこっと。

よろしければお付き合いください。

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