使い込まれた木製の机(写真)。
私が小学生の頃、まだ木造だった校舎の片隅に
こんな机があったような記憶がある。
実はこれ、上伊那郡飯島町の小学校で実際に使われていた。
時代は1945年=終戦当時のことだから
学校名も「国民学校」と呼ばれていた時代である。
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この机の中から見つかった"ある物質"が、
当時の伊那谷で「ワクチン」が製造されていた証しだという。
ワクチンといえば世界が感染症に委縮する現代だが、
時は70数年前に遡る。誰が、何の目的で?
その答えは「軍」、つまり日本軍である。
極秘裏に行われていたというワクチン製造の背景には、
終戦間際の軍が進めていた化学兵器に関わる一面も
垣間見えてくる。
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木下歌織アナウンサーが数年かけて取材した戦争史の一端。
今夕18:15~の「news every.」にご注目いただきたい。