2025/01/29 駅前の風景

駆け寄ってきたのは私と同年輩だったろうか、

ひとりの小柄な女性だった。

献花台の横に立って警戒していた警察官の前に来ると

「(容疑者が)捕まったニュースを見ました。

 有難うございました、本当にお疲れ様でした」

深々と頭を下げると小走りで立ち去った。

腕に「機動隊」の腕章をつけた制服の警察官も、

その後ろ姿に向かって極めて丁寧な黙礼を返していた。

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容疑者逮捕の一報を受け、事件現場となった長野駅前で

市民にインタビュー取材していた日曜の出来事だった。

           ✤

事件後、街中で何台もすれ違うパトカーの車体には

「新潟県警」「警視庁」「千葉県警」などの文字が。

信号待ちをする時も、時折後ろに誰がいるのかを

振り返るような日々だった。

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容疑者が逮捕されたから「安心・安全」が戻ったとは思えない。

福岡の事件も思い出しつつ、同様な事件がまたいつか

どこかで起こらないとは言い切れないのだろう。

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けさ、通り掛かった駅前の現場は、いつものように

バスを待つ人たちが静かに列をつくっていた。

2024/12/22 一番短かった日

週末ニュースの生中継企画が終わり、

ほぼ脱力状態だったきのうの土曜。

朝刊の1面に「冬至」の文字を見つけて

「あ、きょうだったか」と思い出し、

夜は家人が作ってくれたカボチャの煮物で

年の瀬を感じているうちに一日が暮れた。

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きょうは降りしきる雪の中を徒歩で通勤し、

久し振りの日曜ニュース当番へ。

夕刻、薄暗くなり始めた窓からやまない雪を眺め、

あ、きのう写真撮っておけばよかった、と思いつく。

隣接する県立図書館の木々は真っ白である。

きょうを含めて今年も残り10日。

時が過ぎるのが速いのは、季節のせい?年齢のせい?

2024/12/09 思い込んでました

他人様から頂く旅のお土産というのは、

どんなささやかな物でも実に嬉しいものです。

先日、海外取材から帰国したYカメラマンが

「おう、これカナダ土産」

と言って手渡してくれたのがこれ(写真)。

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おお、さすがカナダ。国旗のメイプルを象った容器が

なんとも粋ではありませんか。

          ✤

喜び勇んで自宅に持ち帰り、家人に見せたら

「あら、素敵なメイプルシロップ!さすがカナダね」

「え...?あ...?お...?ウイスキーじゃないの」

「んなわけないでしょ、ほら」

家人が指さす商品タグにはしっかり

メイプルシロップの文字が。

思い込みって怖いですねえ"(-""-)"

Yさん、有難うございます、貴重なものを。

ホントに感謝してるんですよ、ハイ。

2024/12/06 記憶と記録

あさって8日の真珠湾攻撃の日を前に、

スタートさせたニュースのシリーズ企画

『信州の戦後80年』。

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初回は木下歌織キャスターが取材した「缶詰爆弾」。

終戦間際の伊那谷で、軍が子供たちに造らせた爆弾は

「ハハリユ」の暗号名で呼ばれていたという。

もし終戦が遅れていたら、手製爆弾が実戦で使われた

可能性もあったと戦争史の専門家は指摘する。

子供たちが「加害者」になっていたかもしれない、

そこに戦争の怖さがあると思う。

今、世界は「戦中」であるという事実も忘れずに、

あらためて「戦後」と向き合っていきます。

2024/11/01 昭和とバブルと80年代

松井美幸アナのボディコン姿を目の当たりにして、

マンモウ飯田さんがどれほど喜んだことか!

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マンモウさん自身は、同時代の「マスコミ人的」ファッションを再現。

私も、当時流行った「ソフトスーツ」と呼ばれるダブル襟で

ちょっと決めてみました。

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スタジオ周りのスタッフもザワついたこの日は

「1980年代プレイバック」がテーマ。

バブルの時代感がファッションにも現われるのは

今振り返っても面白いですね。

ちなみに私のスーツとマンモウさんの衣装は

番組スタッフ(私よりちょっと年輩)の私物拝借で、

松井アナのボディコンスーツは彼女のお姉さまのもの。

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松井、マンモウ両名の髪型に負けてなるまじと、

メイクのドリーさん(愛称)にお願いして

私もこんなヘアーにしてもらいました。

思い返せば、私が就職したのは1988年=昭和63年。

「昭和最後の」社会人1年生でもありました。

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