わが居間の隅っこに鎮座している小さな「富士山」。

実はこれ、春先に開けてしまった障子の穴を塞いだ時のもの。
ただ紙を張り替えるだけじゃつまらない、との遊び心といいますか。
机周りに山積みされた本を移動中、手元が狂った結果として
このような富士山と相成ったわけです。
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思い返せばこの9カ月近く、いつになく本は読みました。
随分昔に読んだものを再読、再々読したものもあれば、
数ページ読んで放棄してあった1冊を最初から読み直したり。
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自身の読書記録をブログに綴っている友人や、
「最近何読んでますか?」と定期連絡をくれる
フリーアナウンサーの方などなど、
私の周囲には不思議と「本読み」が多い。
そんな仲間たちから刺激をもらいつつ
一日一度はページを開く習慣がいつの頃からか身についた。

読んでいる本が知られると、他人に頭の中を覗かれてるようで
実は恥ずかしかったりもするのですが。
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さて、「何読んでますか?」への答えになるかどうか、
私の机上の「積ん読」コレクションの一部(写真)です。
それにしても随分溜まってますね、ホコリが・・・・・・。
きょうはごく私的な話を書くことをお許し願いたい。
この1年余り、足繁く通った建物が間もなく取り壊される。
去年の台風災害で1階天井近くまで泥水に浸かった1軒の住宅。
実は、私の叔父夫婦の家である。ともに80半ばを過ぎた2人は
ここに家を再建することを諦め、今は高齢者施設で暮らす。

秋の終わり、2人に代わって現地での住居解体手続きを終えた私に、
隣に住むMさんご夫婦が声をかけて下さった。
叔父夫婦がこの地に住んでから半世紀近いお付き合いである。
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「そう、壊すのかね。じゃあもうここには住まないんだね」
「この花、毎年よく咲いててね。私らも見るのが楽しみだったんだよ」
Mさんの視線の先には、庭先で叔母が育ててきたひと株の椿があった。
1年前、泥にまみれて葉の色さえ見えなかった樹は、
いつの間にか艶やかな緑の葉を茂らせている。

あの椿は今頃、Mさん宅の庭に引っ越しを終えているはずである。
叔父夫婦がいなくなった後も、冬ごとにずっと花を咲かせるのだろう。
長沼に暮らすどれほどの人たちが、長くいとおしんだ家や庭を失ったのか。
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台風災害から2度目の師走。年が暮れる頃、あの椿を育てた小さな庭は
更地に変わっているはずである。
夕刻、ひと気のない社員食堂で資料整理をしようと
スクラップの束を抱えていったら、思わぬ場面に遭遇。

齋藤沙弥香アナと宮代香織リポーターが激しいダンスの練習中なのです。
聞けば、いま流行りの曲「Dynamite」の2人ダンス・バージョンを
インスタグラム(=画像・ショート動画投稿サイト)に載せるとのこと。
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仕事片手に傍らで見ながらまあ感心したこと。それは2人揃って
カラダが柔らかいのなんの。それは足の上がり具合で分かります。
齋藤アナのキックなんぞ、足先が顔の高さまで上がるんですから!

昔、『〇〇〇に怒られたい』という深夜番組があったのを思い出します。
グラビアアイドルが、カメラ目線で視聴者に向かってひたすら怒り続ける。
時には罵詈雑言に近い強烈な言葉も飛んでくるというレアな番組。
それが一部の男性視聴者に絶大な人気だったのだとか。
私も動画サイトで見て、実はちょっと魅かれた(?)クチでありました。
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さて、『齋藤沙弥香に蹴られたい』なんて番組があったら、見ます?
齋藤沙弥香ファンの方も、そうでない方も、
お時間あったら『ゆうがたGet!』のインスタグラムを覗いてみて下さい。
蹴られてみたい、と思うファンが増えたりなんかして。
夕刻、登り始めた満月を横目に帰路につく。
善光寺参道に近づくと少しだけ気分が華やぐ。

【善光寺門前から中央通りを見下ろす/長野市大門町・午後8時すぎ】
通り沿いの街路樹に灯るイルミネーションに漕ぐ足を止め、
自転車を降りてしばし歩いてみる。
道行く人からもマスク越しの笑顔が覗く。
ただ、例年より舗道を歩く人が少ないのは気のせいだろうか。
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今年の新語・流行語が発表され、重大(10大)ニュースの文字が
紙面や画面に増え始めたのを見て「えっ、そんな時季?」と気付く。
自宅の月めくりが残り1頁になってようやく今年を振り返る気分になる。
でも、来年どうしようかという気持がなかなか湧いてこないのは、
たぶん私だけではないだろう。
来年が見えない、といった方がしっくり来るかもしれない。
佳き事も悪しき事もひっくるめて、残り31日である。

【師走初日。日の出直前の菅平・根子岳/長野市内から】
我が家の食卓に今シーズンの「初物」がお出ましになりました。
野沢菜であります(写真)!

我らが金曜every.の相方である鈴木恵理香キャスターが
取材に伺った長野市中条地区の農家から頂いたもの。
嬉しい旬のおすそ分けだったのです。(※鈴木キャスターのブログ参照)
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早々に家人が赤唐辛子と一緒に醤油に漬け込み、
信州の冬の味覚を食卓で楽しんでおります。
中条の農家さんと相方に感謝です。

それはそうと、野沢菜の原型(?)というのは結構大柄で
自転車族の私は、根元の部分を新聞紙にくるんでリュックに入れ
夜の街を疾走したのであります。
あの夜、自称"お菜とりオジサン"の走る姿には、
すれ違ったパトカーのおまわりさんも振り返っておられました。
さぞかし不審なオジサンだったのでしょう。
(※"不審者"の姿も鈴木ブログをご参照下さい)