去年の今頃はまだ通行止めだった国道が通れるようになっていた。
下を見下ろせば、崩れた護岸や流木、倒木が散乱し
川は形が変わるほど激しい流れに削られたことがわかる。
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千曲川上流に位置する南佐久郡佐久穂町をほぼ1年ぶりに訪ねた。
集落のある一帯では道路も護岸も復旧が終わり、
住民も元の平穏な生活を取り戻しつつあるように見える。
ただ、山沿いに一歩踏み入れば、手付かずの箇所が目につく。
600人余りが暮らす大日向(おおひなた)は戦後の開拓集落。
穏やかな抜井川(ぬくいがわ)に沿って東西の山間に拡がっている。
その穏やかな流れが牙をむいたのが2年前のあの日だった。
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「この時季になると2年前を思い出しちゃうんです」
「また同じ災害が来たら、もうここには戻れないかな」(住民)
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この2年で何が変わり、何が変わっていないのか。
川とともにある大日向からの報告は、あすの「news every.」で。
【通れるのは県境の十石峠まで。柵の向こうは群馬県上野村】