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テレビ信州では社会教育の一環として、一般の方々を対象に「メディア・リテラシー出前講座」を行っています。
今回の講座は、上田市中央公民館にて全4回に分けて行われました。 |
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テーマ:「知らないテレビを知ろう!」 |
>1回目 |
1月21日(金) |
テレビのトリビア(雑学) |
>2回目 |
2月7日(月) |
テレビ表現の“マジック” |
>3回目 |
2月24日(月) |
“あなた流”のテレビニュースを作ってみよう |
>4回目 |
3月14日(月) |
自分たちのニュース視聴「1人歩きするニュース」 |
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>1回目>
1月21日(金) <テレビのトリビア(雑学)> |
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1回目の講座では、テレビ信州の人気情報ワイド番組「ゆうがたGetプラス1」1,2部の司会を務める伊東陽司アナウンサーがテレビ局について語りました。
講義の内容は、主にテレビ局のシステムについてです。
ある一つの番組ができるまでには、どんな工程を経てどんな人が携わっているのか、お茶の間に馴染み深いアナウンサーの日々の工夫についても交えながら語りました。 |
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>2回目>
2月7日(月) <テレビ表現の“マジック”> |
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まずメディアの特性について参加者に問いかけます。
「テレビと新聞、どちらを信じますか?」という問いに対して、受講者から出た答えはほとんどが「新聞」でした。
挙げられた理由は、「活字は後に残るので信じられるが、テレビは映像のため一過性な気がするから」、「テレビは言い訳が多いから」などでした。 |
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その答えを受けて、テレビ信州のスタッフから述べられたことは、「メディアはそれぞれ特性が異なる、そのためそれぞれの特徴を捉えて」という点でした。
「メディアから来る情報を鵜呑みにするのではなく、批判的に捉える」、それはつまり、情報を否定するのではなく情報を吟味することです。
今回行われたメディア・リテラシー講座は、その重要性を認識してもらうことをポイントに行われました。 |
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4人ごと3班に別れ、5枚の紙芝居を使って自由にストーリーを作ってもらいました。
与えられた時間はおよそ15分。
各班、あれこれ話し合いながら作成した結果、以下のようなプロセスでストーリーが完成しました。 |
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A班 |
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◆思考プロセス |
・ハッピーエンドにしたい。
・まずはラストの絵柄・内容を決定し、その後ストーリーの出だしを決定していく。 |
◆ストーリー |
①先ごろの津波はひどかったなあ。ふと見ると、おや?わしが失くした刀ではないか。
②一体、この刀切れるのかなあ。
③おや、何か浮いているぞ。
④切れるかな?エイッ。
⑤まさにこれはわしの失くした銘刀 じゃ。 |
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B班 |
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◆思考プロセス |
・順番を最初に決定。
・最後は武士の希望的観測を。
・物理的に切るよりも面白くしたい。 |
◆ストーリー |
①不思議な力を秘めた刀。
②念じる。
③エイッと切る。
④切れる。
⑤力と能力、そして雲までが切れた。これは修行の賜物だ。 |
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C班 |
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◆思考プロセス |
・人物の存在に意味を持たせたい。
・モヤモヤをふっ切れるようなそんな感性を持たせよう。
・物語風に、男の生き様を描きたい。 |
◆ストーリー |
①ある男の心には迷いがある。
②心の中にあるモヤモヤとした思いを断ち切ろう。
③エイッ。
④心の中の迷いがふっ切れる。
⑤これでよし。 |
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今回のワークショップでは、どの班にも「一工夫加えよう」という試み・意欲が感じられました。
3つの班すべてが、一度作ったストーリーを「これでは話がスタンダードすぎる」と一から作り直していました。
この背景には、「他にはないインパクトを自分たちの班には持たせたい」、つまり「他よりも抜きん出て面白いものを作りたい」という思いが心理としてあるといえます。
それ自体は創意工夫の意欲が感じられ悪いことではありませんが、制作者としてその意識が強すぎると「インパクトを求めて、裏取りをせずに面白く作ってしまう」という危険性があります。
番組の制作には、過剰な演出・脚色、さらには「やらせ」にもエスカレートしてしまう制作者心理が潜んでいることを体験的に知ってもらえたのではないでしょうか。
今回のワークショップでは、ストーリー作成を通して視聴者、いわゆる「受け手」の皆さんが制作者「送り手」の立場を体験したことで、「送り手1人1人の考え方によって同じ素材でも視点やストーリーが異なる」ということを実感したはずです。
そんな目でニュースなどを視聴すると、また違ったテレビの見方が広がるのではないでしょうか。 |
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