2004年度の取り組み
信州大学「信州論」でメディアリテラシーの連続講義
2003年度に続き、信州大学でメディア・リテラシーの講義(「メディア・リテラシー、信州発」)が今年も始まりました。
これは共通教育(教養教育)前期の正規授業で、信州を知り、情報発信の足掛りを探る「信州論」の一環として行われています。
担当するのはテレビ信州の倉田治夫取締役。
メディア・リテラシーに取り組んできたテレビ信州の平坂雄二編成局次長ほか放送現場のスタッフもサポート役として参加。
受講しているのは様々の学部に籍を置く学生たち、およそ100人。
ほかに社会人の方にも門戸を開いています。
今年も、テレビ信州がメディア・リテラシーに取り組む大きなきっかけとなった「松本サリン事件」の被害者で県公安委員の河野義行さんをお招きし、事件発生当時のことや、報道被害、犯罪被害者支援の実情などについて講義していただく予定です。
また、松本サリン事件と報道を映画化した「日本の黒い夏」等をもとに討論会も行われます。
 
講座を担当するテレビ信州
倉田取締役
活発な意見交換
 
講義概要  
・テレビをスキャンする ~メディア・リテラシー~
・メディアは何を伝えたか? ~9.11、イラク戦争、そして…~
・新聞・ラジオ・テレビ ~メディアの特性~
・映像の心理、映像の文法 ~テレビの見方~
・映像情報とは? ~モンタージュ理論 クレショフ効果~
・ワークショップ(1) ~ニュース作りゲーム~
・ワークショップ(2) ~作品の発表と討論~
・松本サリン事件(1) ~事件を読む~
・松本サリン事件(2) ~報道倫理の課題~
・松本サリン事件(3) ~河野義行氏に聞く~
・松本サリン事件(4) ~「日本の黒い夏-冤罪-」~
・松本サリン事件(5) ~「犯人にされた私」~
・産業としての放送 ~事業規模、視聴率、広告~
・見巧者そして離見の見 ~メディアを読み解く力~
・メディア・リテラシーの意義と課題
 
ワークショップ
5月13日 ワークショップが開かれました。
これは実際にテレビ信州で取材し放送したニュースと同じ素材(撮影した映像と記者の取材メモ)をもとに、自由にニュースを編集するゲームを行なうというものです。
この日参加した90人を5人ずつの班に分け、デスク、記者、編集マン、タイトル、アナウンサーに役割りを与え、作業をしました。
実際に映像を編集することは物理的に不可能なので映像のおもなシーンを画像に落としたものを並べ替え、編集を疑似体験しました。
なかなかニュースの方針が決まらず苦労する班も見受けられましたが、さてどんな作品に仕上がったでしょうか。
次回は作品の発表会と討論を行ないます。
 
   
 
▲UP