5日間で全国から30万人以上が来場する一大イベント。
私たちが取材した「全国和牛能力共進会鹿児島大会」が、それです。
和牛日本一を目指して長野県から挑んだ和牛農家と、
下伊那農業高校の生徒たちの約5か月間の記録が放送されました。
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でも、子牛から育ててきた1年、2年の歳月からすれば
カメラが捉えたのはほんの一部にすぎません。
でも、そこから感じられたのは「牛が可愛くて仕方がない」
「牛は家族。だからこそ高く評価して、高く買って欲しい」
という生産者の思いでした。
大会を最後に飼育から引退した高校3年生の言葉。
「牛と一緒に過ごせてよかった」
「食に対する見方が変わった。スーパーに並ぶものを見ても、
ああ、苦労して作られてここに並んでるんだって」
1人の女子生徒が、牛の背を撫でながらぽつんと呟いたひと言が
今も忘れられません。
「この子(牛)といる時間は、宝物なんです」
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そんな大切な時間の片隅に、一緒にいさせてもらったこと、
本当に感謝しています。