産地直売の野菜や果物を買うのが好きで、
家人とよくあちこちを巡ります。
農産品の良さが、ある種の直球で伝わってくる、
そんな場所がこの産直だと感じます。
でも、これが食肉となるとそうはいきません。
衛生・安全基準に基づいて都道府県が許可した施設以外では
家畜を肉にする加工・処理が認められていないからです。
その必須施設である食肉処理場が閉鎖された地域では、
地元畜産農家が牛の出荷先に苦慮しています。
「後継者もいないし、牛の行き先まで無くなった」
そんな農家のつぶやきから、この企画取材は始まりました。
取材先は長野県内に留まらず、真夏の古都・京都へ。
そこでは地元京都産の牛肉に匹敵する高い評価が
「信州牛」に与えられていました。
そこから見えてきたのは信州の牛肉・食肉をめぐる
内外の「評価差」と「公と民」の関り方でした。
【写真=京都府亀岡市の牛舎を取材中のスタッフ】
✤
今年最後の「news every.」(きょう午後6:15~)は
肉牛をめぐる議論の一端を大型特集でお伝えする予定。
知られざる食肉の現場と、信州自慢のブランド牛肉を支える
課題が見えてくるはずです。
この「牛をめぐる議論」、皆さんも是非考えてみて下さい。