仕事帰りに閉店間際の書店に立ち寄ったら、
「ああ、夏だ」と実感する風景に出会った。
文庫売り場の棚に『〇〇文庫の100冊』という
恒例のキャンペーン広告を見つけたからだ。
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中学生の時分だったか、生家の町にあった小さな書店で
このコピーを見て「夏休みに100冊も読める奴がおるんか?」
と真剣にのけぞった記憶がある。当時は純朴だったのだろう。
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本は好きだが、かつて週1~2冊のペースで読んでいたものが、
今ではせいぜい2週に1冊といったところ。
"量より質"と言っておけばカッコイイのだろうが、
ゆっくり読んだところで本の中身が身についたという実感はない。
ここ何ヶ月かで読了した文庫本を並べてみた(写真)。
杉浦日向子さんの江戸漫画と藤原新也さんの旅行記以外、
何が書いてあったかほぼ記憶にない。やれやれ......。