2021/07/09 夏の記憶、本の記憶

仕事帰りに閉店間際の書店に立ち寄ったら、

「ああ、夏だ」と実感する風景に出会った。

文庫売り場の棚に『〇〇文庫の100冊』という

恒例のキャンペーン広告を見つけたからだ。

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中学生の時分だったか、生家の町にあった小さな書店で

このコピーを見て「夏休みに100冊も読める奴がおるんか?」

と真剣にのけぞった記憶がある。当時は純朴だったのだろう。

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本は好きだが、かつて週1~2冊のペースで読んでいたものが、

今ではせいぜい2週に1冊といったところ。

"量より質"と言っておけばカッコイイのだろうが、

ゆっくり読んだところで本の中身が身についたという実感はない。

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ここ何ヶ月かで読了した文庫本を並べてみた(写真)。

杉浦日向子さんの江戸漫画と藤原新也さんの旅行記以外、

何が書いてあったかほぼ記憶にない。やれやれ......。