関東甲信が梅雨入りする少し前、とある日の午後。
善光寺北参道の近くで西の方角を捉えた1枚です。
山並みの間から頭をもたげるように現れた積乱雲。
暫し見上げていても、先端部分が上に向かって
ムクムクと膨らんでいくのが分かります。
雲というのは気流とともに「流れる」ものだと思っていました。
でも、気象予報士の鈴木智恵さんいわく、
「雲って、湧いてくるものなんです」との答えが。
この日の天気図を見せてもらったら、
日本の南に梅雨前線、西日本上空に高気圧、
そして長野県上空には寒気の流れ込みがあったとのこと。
「山間部などで上昇気流が起きれば雲を生むことがあるんです」
と、智恵さんの解説。そうか、あれは生まれたての雲だったのか。
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宮崎駿監督のアニメ映画で、空に浮かぶ伝説の城が姿を隠す
巨大な積乱雲のことを「龍の巣」と呼んでいました。
よくよく写真を見つめていたら、中になんか隠れてそうだな。