「本当に大きな支えのような人でした」
こう話すのは、私たちのリモート・インタビューに
答えて下さった女優の竹下景子さん。
去年春に亡くなった信濃町在住の作家、CWニコルさんの思い出と
森のこれからを「news every.」で語って頂いた。
【新緑が淡い信濃町・アファンの森/5月14日撮影】
✤
ニコルさんと古くから親交のあった竹下さん。
「訪ねるたびにアファンの森が変わっていなあと感じながら、
ニコルさんには本当に色々なことを教えてもらった。
ああ、もっとたくさん伺っておけばよかったなと思って」
(竹下さん談)
竹下景子さんが朗読する詩「森の祈り」をWebで拝見した。
「森の祈り」はニコルさんが遺した最後の言葉だという。
それが竹下さんの深く柔らかな声に乗って伝わってくる。
ぜひ皆さんにも視聴いただきたい一本だ。
(✤一般財団法人「C.W.ニコル・アファンの森財団」HPから視聴)
5月半ば、取材クルーとともに森を訪ねた。
風と渓流の音、鳥の声しか聞こえない森を歩いていると、
ふっと木の陰からニコルさんが出てきそうな気配がある。
「ニコルは森になった、森に還ったと我々は思ってます」
案内してくれた財団スタッフのOさんが穏やかに笑った。
そうか、その辺にいるんですね、ニコルさん。
そう思うと、寂しさも少しばかりやわらぐ気がする。