新年度がスタートし、仕事場の景色も変わりました。
席替えだけでなく、番組キャスター陣も一新。
若手や中堅と呼ばれた面々がメイン席に座り、
ちょっとぎこちなさが見えたりもしますが
番組を懸命に執り回す姿に、遠目でほくそえんだりしています。
【写真=4月からevery.メイン席の鈴木恵理香キャスター】
✤
私自身、新年度は報道キャスターから少し離れ
本来の「解説業」に極力傾注する日々を送っています。
国政選挙、コロナ変異株、食と経済などなど、
ある意味「何でもあり」の過酷な中身ではありますが(笑)。
年度が替わるちょっと前、私自身は眼鏡を新調しました。
何のことはありません、老眼が進んだだけのことでして。
長年お世話になっている内科医の先生と話していたら、
「伊東さん、眼鏡変えたでしょ?」
「分かりましたか。実はちょっと進みまして」
今更、主語(老眼のこと)を言わずとも伝わる会話。
「はは、順調ですな」と先生。
「順調、ですか?」
「階段の昇りがキツくなったり、人の名前が思い出せないとか、
それと一緒です。年齢を重ねればそれが順調ということです」
以来、新しい眼鏡をちょっとだけ堂々と掛けています。
順調、順調、自分に言い聞かせながら。
✤
生放送直前、原稿に追い込まれ目尻が吊り上がりぎみの
若手キャスターを横目で見ながら、
「君たちも順調、順調」と心の内で呟いております。