我が家の南向きのベランダに小さな風車がある。
10年以上も前、当時小学生だった息子が作った
ペットボトル製のものだ。
台風が近付いた先週末、時折吹き抜ける強い風に
カラカラと音を立てて回っていた。
1年前、台風19号が襲来したあの週末も
ちぎれんばかりの勢いで回っていたのを思い出す。
この2週間、記者やキャスターたちがそれぞれの視点で取材報告した
「台風災害1年」の10回シリーズがきょう放送を終えた。
ともすれば大きな被災地に目が向きがちだが、
本シリーズでは見過ごされがちな被害や課題も取り上げてきた。
1年で変わったもの、変わらないもの。
節目はあくまでも、それらに気付くための通過点でしかない。
次の災害に向けて今から出来ること。
その答えは、やはり現場にしかないことを改めて感じている。
【長野市豊野の陸橋から/去年10月13日 筆者撮影】