長野市内から車で北へ30分。信濃町黒姫山麓の森に
C.W.ニコルさんの墓碑を訪ねた。きょうが3度目の命日。
メモリアルストーンと呼ばれる石の下に
ニコルさんの遺骨は眠っている。
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「訪ねてきた人にここに座ってもらい、いろんな話をしてもらう。
それがニコルの遺言でしたから」
森を管理する財団の森田いづみ理事長も嬉しそうだった。
死去から3年。コロナ禍で叶わなかった追悼のセレモニーを
ようやくこの春に開く運びになったという。
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"森の番人"が守ってきた木々は、まだ芽吹きが始まったばかり。
様々なことが動き出しそうな春4月。
「急がなくていいから、ゆっくり始めましょう」
ニコルさんの、そんな声が聞こえそうである。