[放送日時] 4月29日(土)ごぜん9:30~
かつて海の底だった長野市戸隠からは、海の生物の化石が出る。その面白さを生かして、子どもたちに好奇心の芽を育てようと奮闘する学芸員の1年を追った。長野市立戸隠地質化石博物館。人口減少が続く地域のよりどころとなっている。学芸員の田辺智隆さん61歳が、ほら貝を吹いて来館者をもてなすのが名物だ。
田辺さんは、博物館の生き残り戦略として地域密着を掲げ、博物館の役割を多様化させている。人も予算もない中、希望を捨てず、活発な活動を続ける背景には、子どもたちに伝え続けたい、戸隠の大地の魅力があった。