2024/07/01 歳月を超えて

私自身、この現場からの中継は6年振り。

実行犯らの死刑が執行された2018年の夏以来だった。

30年の節目を機に地元町会が初めて設けた献花台が

児童公園の藤棚の下にあった。

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8人が亡くなり、600人以上の重軽症者を出した松本サリン事件。

うち1人が犠牲になった生命保険会社の寮跡地に、公園はある。

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「語り継がねば」という人もいれば、

「忘れたい。そっとしておいて欲しい」という人もいる。

取材に応えた町会関係者が地元の声を代弁して下さった。

ひと言では括れない30年の重さと長さが、

その言葉に籠められていたように思う。

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節目の日から2日後の29日(土)、私たちは55分間の生番組で

事件の30年を振り返り、これからの課題を探った。

当時、第一発見者に疑いの目を向けたメディアの体質は

根っこの部分では変わっていないのでは、という問い。

オウムは名前を変えて今なお存続しているという事実。

微力ながら大学の教壇にも立つわが役目を俯瞰し、

現代の若者たちが30年前と同じ轍を踏まないよう、

カルトに近づかぬために何をどう伝えたらよいか。

歳月を超えて今なお続く「現在進行形」の問いである、

と私は思っている。

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