母は、家族の誕生日に
必ずお赤飯を炊く人です。
私が実家を離れてからも
その習慣は変わらなかったようで、
今でも毎年、私の誕生日には
実家でお赤飯を炊いてくれています。
一方で私は、いつからか、
誕生日が一年で一番気持ちの沈む日になっていました。
30歳を過ぎた頃からだったような。
そんな気持ちになるのは、私だけでしょうか...?
できることなら、
誕生日だと気づかずに過ごしたい。
目をつぶって、そのまま通り過ぎてしまいたい日。
いくつになったのか、数えずに済んでほしい日。
それが、私にとっての誕生日になっていました。
でも...
そんな私の気持ちとは関係なく、
母は今年も、いつも通りお赤飯を炊いていました。
遠く離れた実家で、変わらず私の誕生日を祝ってくれている。
そう思うと、どんな気持ちであっても、
産み、育ててくれた親への感謝だけは、
忘れてはいけないと思うのでした。









