放送番組審議会
 
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第436回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和7年5月22日(木)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野市)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、北市 治史 委員、下大薗 浩 委員、関 由美江 委員、中津 智夫 委員、長谷川 敬子 委員、柳澤 勝久 委員、金田一 真澄 委員(レポート)
■議 題■ 【合評番組】
TSBネイチャードキュメント 里山大回廊をゆく 第24集「集落をすくった奇跡の米~栄村小滝の一年~」
令和7年3月22日(土)16:00~16:55放送

【番組内容】
千曲川沿いで古くから稲作を営んできた栄村小滝地区。
しかし、2011年の長野県北部地震によって棚田は作付けができないほどの大きな被害を受けました。
番組では、300年前の古文書に記された奇跡の出来事に後押しを受け、稲作を中心とした復興に取り組む住民を取材。
東京の男性経営者と協力して、都会の参加者を中心に募る田植えイベントの開催や、小滝で収穫されたコメをブランド化しようと動きました。
次の300年後も集落を存続させるため、そして里山を維持するために奮闘する人々に迫りました。

【主な意見】

・栄村・小滝地区の1年を紹介しながら、過去から現在、そして未来を見据えた取り組みまでを描いたドキュメンタリーでした。思いを持ち続けることの大切さを感じるサクセスストーリーで、心地の良い番組でした。

・米というものに今注目が集まっている中でのこの番組の放送はタイムリーだったと感じました。

・今の稲作は機械化が進んでいる中、その機械自体がとても高く減価償却に見合うような米単価をなかなか出せないというのが現実。しかし小滝地区では、作ったお米をブランド化して村の経済を回すために使うという発想がすごいと思った。

・東京の経営者・三枝さんが小滝米を販売するに至るまでの経緯について丁寧に描いて欲しかった。「小滝米おいしいね」「だったら東京で売ろうよ」というような場面があると良かったと思う。

・あえてラベルを手貼りするという手作り感でブランド価値を生み出していくという戦略が見事でした。

・14戸47人という少ない人口の中で実際に担い手が育っているのか、これから持続可能なのかというところが気になった。村全体として復興が進んでいるのかなど、現在の村が抱えている課題について触れられていなかった。希望と現実というところにも踏み込んで欲しかった。

・全体に出てくる棚田を中心とした風景映像がとても綺麗で、5分ぐらいずっと見ていてもいいと思ったぐらい美しかったです。