2008年度以降の取り組み
松本サリン事件20年シンポジウム開催報告
4月29日(火)天気・曇り
午後1時30分より開会し、主催者あいさつ、特別番組「松本サリン事件と報道被害」の上映、事件第一通報者の河野義行氏の基調講演と進み、6名のパネラーによるパネルディスカッションが行われました。
会場には県内の高校放送部で、日頃から番組制作などに取り組んでいる部員186名と、メディアリテラシーを学んでいる大学生16名(留学生2名含む)、一般市民の方々などおよそ300名が詰めかけ、会場は熱気に包まれました。
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また、マスコミの関心も高く、県内に本社を置く民放全系列局、NHK、共同通信社のクルーのほか、新聞8社のあわせて14社が取材に訪れました。
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基調講演では河野氏が、事件発生当時の自宅内での様子や、河野氏を犯人扱いする刑事から受けた取り調べなど、生々しい体験を語り、マスコミには「間違ったら速やかな訂正をしてほしい」と呼びかけました。
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討論では、各パネラーが事件当時を振り返り、「報道被害」を発生させてしまった要因や背景を指摘するとともに、事件後のテレビ業界の自律に向けた取り組みを検証しました。
また、ITの進展にともない予期せぬ事件やトラブルが発生している現状を受けて、メディアリテラシーの重要性を改めて確認しました。
質疑の時間では、会場の参加者から熱心な質問も出され、メディアの現状と将来について深く考える機会となりました。
最後に本シンポジウム開催にあたりご協力いただいたすべての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
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「テレビは何を伝えたか」~松本サリン事件のテレビ報道から
制作:長野県立松本美須々ケ高校放送部
第20回(1998年)東京ビデオフェスティバル「日本ビクター大賞」受賞作品
Windows Media Player 動画を見る:「長野市インターネットテレビ局 愛TVながの」
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