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【特集】兄・暁斗選手「競技人生の集大成として」 弟・善斗選手「さらなる飛躍のために」スキー・ノルディック複合 白馬村出身 渡部暁斗・善斗兄弟  五輪へ…心境語る

【特集】兄・暁斗選手「競技人生の集大成として」 弟・善斗選手「さらなる飛躍のために」スキー・ノルディック複合 白馬村出身 渡部暁斗・善斗兄弟  五輪へ…心境語る

来年2月にイタリアで開催される冬季オリンピック。 その舞台が9か月後に迫る中、白馬村出身のスキー・ノルディック複合、渡部暁斗・善斗兄弟は、それぞれの思いを胸にオリンピックシーズンに臨みます。 ジャンプとクロスカントリーで競うスキー・ノルディック複合。前回2022年の北京オリンピックでは、最後まで、選手の意地と意地とがぶつかり合う展開に…。 「さぁー下っていく下っていく渡部暁斗が金メダルにむかって下る」 「バックストレートだ依然としてトップ~最後のカーブ外側からグローバクがきた」 「渡部アキト現在2位~渡部アキト銅メダル」 トップとわずか0.6秒差、兄の渡部暁斗選手は、銅メダルを獲得。 3大会連続のメダルというノルディック複合では日本初の快挙を成し遂げました。 北京から3年。次のミラノ・コルティナまであと9か月。 渡部暁斗選手 「競技人生自体を締めくくるっていう気持ちが1番しっくりくるかなとは思ていて、なんでしょうね・・・体力的にはまだ問題はないですし技術的に少しこう最新の技術とか道具っていうものに対応しきれてないなっていうところはあったりするんで」 まもなく37歳の誕生日を迎える暁斗選手。 2006年、白馬高校在学中のトリノを皮切りに、5大会連続でオリンピックに出場するなど、20年近く第一線を走り続けています。 渡部暁斗選手 「2022年で引退しようとは思ってたんですけど、なんかあのコロナのごたごたがあったりとかもちろん北京のオリンピックはメダルを取れていい終わり方ではありましたけどでも自分の競技人生を締めくくるには何かこう釈然としない終わり方だったので何かそこがひっかかっていて」 「引退」も意識した前回オリンピック、それからの3年間は競技に集中できない時期もあったと言います。 時間をかけて自分と向き合う中で心の整理ができたと話す暁斗選手。言葉を選びながら今の心境を語ります。 渡部暁斗選手 「自分の競技人生の死期を悟ったっていうような表現が1番こういいのかもしれない近いのかもしれない。人の人格が終わるっていうような瞬間を迎えているのかなっていう感覚ですね。最後と言うか・・・何て言えばいいんだろうな。すごくこうこのスポーツに没頭する準備が出来た。没頭する準備が出来てその心境で臨んでいけそうな…」 暁斗選手の3つ年下の弟・渡部善斗選手。同じノルディック複合の選手として兄の背中を追い続けてきました。 渡部善斗選手 「ここで終わりって決めて競技をやるってすごく覚悟がいることだと思いますしそれを公言してやってる彼はすごい。改めてすごい選手だなと思いますし、何をしてどう挑むんだろうってでどう終わるんだろうっていうところにすごい競技者としてもファンとしても兄弟としてもすごいこう興味があるシーズンになる」 ※北京オリンピック 3回目のオリンピックとなった前回・北京では、兄・暁斗選手と共に戦った団体で銅メダルを獲得。自身初となるオリンピックのメダルでした。 渡部善斗選手 「北京でこう通用しないなりにもオリンピックっていう舞台で出る底力というのがあることを改めて分かりましたし普段とは違う舞台だっていうのをあそこで少し感じられたので何かオリンピックというもので変わる自分がいるのはあそこで間違いなく感じた」 さらに上のレベルにたどり着くには乗り越えるべき大きな壁があるといいます。 渡部善斗選手 「能力はあるけど才能がないタイプだと思ってるんですよね。長いこと挑戦していて暁斗とか上のレベルの選手を見るとやっぱ明らかに越えなきゃいけない壁がっていうのが、僕はどうやっても越えれてないっていうのが自分でもわかってて、そんな自分がその壁を越えるってすごい人生の中で大きな意味があるとは思いますしそのために競技をやっているようなものなので、そういう姿を自分でも見たいしそういう姿をまわりの人にも見てもらいたい」 弟・善斗選手は、さらなる飛躍のために・・・兄・暁斗選手は競技人生の集大成として、それぞれのオリンピックシーズンに挑みます。 渡部暁斗選手 「自分も若手の頃から成長して満開の時があっていまその時に比べれば確かに散ってるに等しい。ただそれも含めて自分の競技人生だったと思いますしそれが美しさでもあるとは思うんですけどでも最後の最後にもう全盛期を過ぎてるんだけど今シーズンの2月に季節外れのサクラを咲かせて最後終われたら…。何て言うんですかね最後の瞬間としては面白かったりとか最後に一花咲かせて皆さんにそれを見てもらってそして(競技を)辞めた後にみなさんに自分の競技人生というものを振り返ってもらって渡部暁斗ってこういう選手だったよねみたいなふうに思い出してもらえる瞬間があればいいなって思ってますね。今は…」

5月16日 23:01

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