第三回「森の整備」

7月中旬、長野市芋井軍足にあるマイチャン。の森で枝打ちの作業が行われました。

枝打ちは、比較的若い木を切っていきます。
理由は2つ、木を切ることで森の中に光を入れること。
そして、人と動物の緩衝地帯を作るためです。
葉のついた枝を切ることで森に光を入れて、土壌が荒廃していくのを防ぐことができます。また、人の手を入れることで、その場所が人と動物の境界線になり、動物たちが里に下りてくるのを防ぐことができるそうです。
里山再生の重要な作業です。

子供たちは慣れないのこぎりを使いながら一生懸命切っていきます。
時には、みんなと力を合わせて1本の木を切っていきます。
1時間半ほどの作業を終えると…

このようにマイチャン。の森にもだいぶ光が入るようになりました。

こちらでは、信州大学音楽ボランティアサークル「Primo(プリモ)」の皆さんが枝打ちで落とした枝や間伐材を切っています。
実はこれ、楽器を作っているんです!

こちらでは、枝に傷をつけて溝を作っています。
もう一本の枝をこすり合わせれば「ギロ」という楽器の完成です。
他にも、間伐材を使ってカスタネットや木琴を作り、森の音楽界がスタートです。

鍵盤ハーモニカの伴奏に合わせ「さんぽ」などのアニメ主題歌を演奏しました。
初めての楽器に戸惑いながらも、子供たちは楽しみながら演奏をしていました。

内田アナも楽しそうですね。

続いて親子がやって来たのは、マイチャン。田んぼの近くの小川。
こちらではニジマスのつかみ取り体験をしました。
生きた魚を怖がる子供が多い中、何匹も捕まえる子も…。

内田アナも子供と一緒につかみ取り。
菅野アナは手が滑ってしまい、なかなかつかめず苦戦していました。
ようやく1匹つかむことができましたが…まわりには誰もいませんでした…ひとりぼっち…残念!

最後はお待ちかねのお昼ご飯!きょうはBBQです!
もちろん、捕まえたばかりのニジマスを塩焼きにします!おいしそう!

なにやら見慣れないお肉も登場。親子も「おいしい」と言って食べているお肉ですが…
実はこれ、何のお肉かというと、「イノシシ」のお肉なんです!
少し繊維質が強い感じがしますが、臭みもなく、おいしいお肉でした。
イノシシの肉などを使ったジビエ料理は、鳥獣被害を減らすための一つの解決策にも
なっています。

今回の食事はまさに「食育」でした!御馳走様でした!

第二回「草取り」

7月上旬、長野市芋井の軍足地区に再び親子が集合しました。
その理由は…写真をご覧ください。
確かに元気に苗は育っているのですが…これ、半分はヒエ、そう雑草なんです。
雑草は稲の生育の妨げになります、ということでこの日は親子たちと草取りをしました。

ヒエと稲の違いは付け根にひげがあるかどうか、稲にはひげがありません。
さらに抜いたヒエは丸めて田んぼの泥の中に埋めます。
そうすることで、稲の根が日に当たらず、ヒエが土に還るのだとか。
大人から子供まで一列に並び、草取りを進めていきました。

米という字は「八十八」と書くほど米作りにはたくさんの手間がかかると言われています。
おいしいお米を作るには草取りが欠かせません。

今回は、マイチャン。田んぼで特別授業が行われました。
授業の内容は「生物の観察会」です。
先生は県内で動植物の調査・研究をしている「NPO法人 ecology&eco-lives 信州」春日純也さんと佐々木高寛さんです。

農薬をほとんど使っていない田んぼには、たくさんの生物が住んでいます。
子供たちは網を使って、田んぼの水や泥をすくい、水の中の生き物を探し出します。
オタマジャクシやカエル、さらにはゲンゴウロウなどの田んぼにいる代表的な生物に
出会えました。
これも手作業で草取りを行っているからこそ出会えた貴重な体験ですね。

田んぼから目を移す大人たちが何やら木材を使って何かを作ってます。
これは何なんでしょうか…。
この全貌は後日ゆうがたGet!内でご紹介する予定ですのでお楽しみに!

続いて親子たちはよっこらしょ農場に移動してかかし作りです♪
それぞれいらなくなった古着やアクセサリーなどを持ち寄り作っていきます。
木材と針金を組み合わせて体を作り、顔は袋にわらを詰めてそれぞれ好きな顔を描いていきます。
盾と剣を持ったカッコイイかかし、かわいらしい女の子のかかしなど、家族ごとに様々な表情を持ったかかしが完成しました。

どこかで見たようなキャラクターを発見しました。
これは新人の内田アナウンサーが作ったかかしです。
テーマは「ギャップ」、Tシャツが怖いデザインなので、顔はかわいらしくしたのだとか。

計7体の個性豊かなかかしが完成しました。
秋の収穫の時期までマイチャン。田んぼを守ってほしいですね!