放送番組審議会
 
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第401回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和3年12月23日(木)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野市)(Web参加の委員も)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、河村 洋 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、松橋 賢一 委員、柳澤 勝久 委員、渡辺 理雄 委員
■議 題■ 【合評番組】
信州に移住しちゃいました。
令和3年10月30日(土)10:00~10:25放送

【番組内容】
富士見町や宮田村に首都圏から引っ越してきたカップルや家族などを取材した。
コロナ禍でのリモートワークがきっかけになったり、「家族との時間を大切にしたい」と移住を決めたりと理由は様々だが、今の暮らしについて「自然環境が魅力だ」と語っていた。
市町村が実施する移住促進のための補助制度も紹介し、「田舎暮らし」の新しい価値観を探った。

【主な意見】

・「信州に移住しちゃいました。」という番組タイトル通り明るい雰囲気の番組で、富士見町と宮田村に移住した2組の家族とカップルを通して、信州の移住と幸せな形をさぐる番組でした。

・日本の人口が減り続ける中で起きていることは、移住だけではなく、観光客とか税金の争奪戦になっています。関係人口やふるさと納税という言葉を聞かない日はありません。手っ取り早いのが、ふるさと納税で、やはり移住は究極の地域活性化だと思います。移住により町には人が増え、移住先で商売を始めたり、活気が戻るということがわかりました。

・宮田村に移住した家族は、父は都会で働いていた時、残業続きで休みがなかったが、移住してからは、残業もなく家族と長い時間過ごせる。「自分の人生を創り直すきっかけなのだ」という言葉は、胸に刺さりました。

・移住について、大人は澄んだ空気や自然など良い環境で働ければいいと思いますが、子供については、教育環境など、移住者だけではなく地元の人も大学時代については都会で過ごすという傾向が強いと思います。移住した方々もその様な問題に対処する時が来ると思います。1回長野県を出て行ったら、また帰って来るのだろうか。子供達が帰って来れる様な環境作りを進めてほしい。プラス面だけではなくマイナス面についても伝えると番組に厚みが出ると思った。

・今、人口を増やすために子どもが増えても、子供が大人になるまでは20年後の話になり、20年間は確実にマイナスです。番組で紹介した、子育て世代への支援策の裏返しとして、他の部分について、例えば、山間地を結ぶ橋をやめたり、修理をやめるとかお金の使い方に色々な問題が出てくるのではないかと思います。

・コロナ禍の中で、都市部を離れて地方に住む、リモートワークの普及や発展により、その様な移住が可能になっているのは、富士見町の「森のオフィス」の紹介より感じました。今時の移住を考えさせる番組だったと思います。