
第397回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ | 令和3年7月21日(水) |
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■場 所■ | テレビ信州 本社(長野市) |
■出席委員■ | 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、河村 洋 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、柳澤 勝久 委員、渡辺 理雄 委員 |
■議 題■ | (1)副委員長選出 互選にて 松田 正巳氏が副委員長に選ばれました。 (2)合評番組 チャンネル4「ロフマンと介護」 令和3年5月22日(土)9:30~10:25放送 【番組内容】 経済連携協定に基づいて13年前に来日したインドネシア人のロフマンさんは、介護士資格をとり、長年お年寄りと向き合ってきた。 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年には、大幅に介護人材が不足すると試算され、これまで国内人材でカバーするとしていた国も方針を転換。 積極的に外国人受け入れを進める制度を整えた。 こうした日本の現実にロフマンさんは、あるチャンスを見出す。 【主な意見】 ・何が介護の人材不足を生んでいるのか、高齢者が増え、介護される人が増えたということなのか?働き手がないのか?世界レベルで進行していることを番組を見て感じました。 ・介護制度の近い将来不安を感じる問題提起を含めた番組だったと思います。超高齢化社会に入り、ますます介護のニーズが高まっている中でどうしたらいいのかを一人一人が考える番組だったと思います。 ・2007年のインドネシアとのEPA経済連携協定から、介護福祉士に関しての国の考え方がかわり、2018年には技能実習生に介護の部門も追加され、2019年には特定技能制度もでき、初めて人材確保、人材不足を補うことを明確にしたということを番組を見てわかりました。 ・日本の介護の現場の問題点と、インドネシアから日本に求めるものと、日本が求めるものが合致していないという二つの国の相違が明確に見えたと思いました。 ・「インドネシアには日本で働きたいという若者がたくさんいる。外国から夢を追い求めてくるが、しかしいつまでそれが続くのか、それに頼っていいのか。深刻な担い手不足という長いトンネルから抜け出せない日本の介護、若者の肩越しに見ているだけでいいのでしょうか、あつい眼差しを私達の国に向けてくれるのでしょうか。」という警鐘を鳴らすナレーションで番組は終わっています。介護だけではなく、他の業界でも同様なことが起こりうる。根本的な解決を急がなければ日本の衰退を想像させる。もっと多くの施設の声を反映した番組を制作してほしい。 |