会社情報
放送番組審議会
 
放送番組審議会トップへもどる
 
第347回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 平成28年7月28日(木)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、上田 秀洋 副委員長、川合 正敏 委員、河村 洋 委員、丹羽 洋介 委員、長谷川 敬子 委員、柳澤 勝久 委員、吉山 一輝 委員
■議 題■ 【合評番組】
チャンネル4「歪んだ安全 なぜバス事故は起きた」
平成28年5月28日(土)9:30~10:25放送

【番組内容】
1月15日未明、都内から信州のスキー場へと向かう夜行バスが軽井沢町で道路下に転落、
15人が亡くなり、26人が重軽傷を負った。番組ではバス運行会社の法令違反やずさんな運行管理、
安全に対する意識の実態を追うとともに、被害者遺族の思いを取り上げた。

【主な意見】

・貸切バス業者の業界の課題、問題、体質。そして、発注元である旅行業界そのものの体質。一方監督責任がある国。それぞれの状況が示されていたと思います。

・バス業者へのアンケートを実施し、直接取材をしたことで説得力がありました。その中では法令を守っていないバス業者の実態、運転手の健康管理も含めた安全に対する考え方の違いが語られていました。ただ、旅行業界についての取材があまりなかったと思います。全体の構図として旅行業界が置かれている厳しい状況、無理をバス業界に言わざるをえない状況は描かれていなかったと思います。

・規制緩和によりバス業界に参入した会社が2,122社から4,477社へと増加による運賃の低下、旅行会社とバス会社の商慣習など、上下関係もはっきり表現されています。バス業者の苦労している実態があり、そこで働く労働者が結果としての長時間労働や、教育や研修などが不十分のため不慣れな状態に加え、健康管理も考えず仕事をせざるをえない状態だということも取材からよくわかりました。

・遺族の方の言葉で「今の日本が抱える偏った労働力の不足、あるいは過度の利益追求と安全の軽視、こういった社会問題が事故をおこした」というするどい分析の言葉がこの番組の核心をついていたと思います。また、「安全はマストであり、費用削減はウォント」であるという言葉も印象的でした。

・運賃の安さについては、国が下限額を決めているが、現実には下限割れが3割あることに驚きました。実際、高速代金やガソリン代、運転手の人件費を考えたら限度のあることだと思います。それは、消費者が安さを求めることに起因するという難しさがあります。

・規制緩和によって業者が増え、それが事故につながったということですが、規制緩和の内容を具体的に説明してほしかったと思います。また、事故原因について今後も報道をお願いします。