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レトロ愛が止まらない! 日本の古き良き大正時代に魅せられた18歳の高校生

何かに夢中になって応援したりグッズを集めたりする「推し活」。塩尻市には、日本の古き良き‟大正時代”に魅了されている高校生がいます。レトロな文化あふれるその日常に迫りました。 背広に、丸眼鏡。中折れ帽をかぶって腰には懐中時計が。大正時代を思わせるような風貌のこの男性。 「こんにちは」 自宅から出てきたのは塩尻市に住む増田穂高さん・18歳。 「大正ロマン」をはじめとする戦前の文化をこよなく愛する高校3年生です。 増田穂高さん 「自分は明治・大正・昭和初期と全部好きなんですが一番 大正時代の美しいところを感じるのが昭和ほど新しくないし明治ほど古くないその中間の時代が美しいなと」 レトロな文化に魅せられ、中でも大正時代がファッションも文化も一番「カッコいい」と話す穂高さん。 これまで、蓄音機やタンスなど当時使われていた物を古道具店や家族から集めてきました。 そんな大正時代に魅せられるきっかけは、穂高さんのおじいさんだったようで…。 穂高さん 「自分も何がきっかけでっていうのは自分でもよく分かっていないんですが、やっぱり一番大きい影響与えてもらったのは自分の祖父が戦中の生まれで戦後を生きてきた人なんですが。昔家の納戸の中にあったという火鉢を持ってきてそれを玄関において使い方を教えてくれたりしたんですよね現代にはないゆっくりした時間が流れるのがものすごく惹かれて今に至る」 生活の中でも当時のものを使っています。 穂高さん 「これがまあ、整髪だとか髭剃り使う物ですね。これは大正期のカミソリなんですがこれでひげの余分を自分で鏡をみて剃っている感じですね」 Q使い辛くないですか? 「使いづらいですしちょっと集中力が切れるとピッと切れたりしますね」 何かと便利になった現代とは違い、不便さが逆に穂高さんは魅力に感じています。 レトロ愛が止まらない穂高さん。 古道具にとどまらず衣服にも興味がわくようになりました。 穂高さん 「物とかを集めていたんですが衣類とか帽子だとか服飾系の小物とかが集まってくるうちにこれを飾っておくだけではもったいないなと思って現代的な服を着て蓄音機のゼンマイ回して蓄音機の音聞いているようではダメだなと思ってそこから戦前の衣類とかを収集して本格的に生活の中で今着ている」 高校は、私服で通学するため、戦前に仕立てられた背広を着て通っています。 穂高さんは服装だけではなく当時の生活様式も取り入れるほどの徹底ぶりです。 普段過ごす部屋は昭和中期に建てられた自宅の一室。 昔、客間だった和室に穂高さんのコレクションなどを置き、大正時代を感じさせる趣になっています。 学校から帰ると… 電気もほとんど使わずに、ランプの明かりで日常を過ごしています。 そして着物・・・。 穂高さん 「これはちょっと おそらく戦後だとは思うんですが、自分の父方の僕からして曽祖父ですねの方が着ていたもの」 生活にノスタルジックをふんだんに取り入れる穂高さん。 その中で、高校に入学した当初は、悩むこともあったといいます。 増田穂高さん「高校に入ったころはだいぶ変な人だと思われていたんですけれど普通に生活していて、それが友達にも普通のこととなっているので今も普通に向こうも接してくれていますしこっちも普通に接するって感じですね」 人の目を気にせず好きなものを身に着ける。そのこだわりは服装だけにとどまりません。ノスタルジックな写真が掲載されているSNSの投稿も旧字体で書かれていて、 取材依頼をしたディレクターとのやりとりでも旧字体が。 穂高さんの生活そのものが戦前のスタイルです。 好きなものに囲まれて過ごす穂高さん。 将来の夢は… 穂高くん 「その時代の物件を買って現代的な生活をほとんど排除して当時のままの生活を送りたいなというのがすごい夢ですね」 穂高さんの「大正ロマン愛」はまだまだ尽きることはありません。

4月19日 21:37